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恵比寿の夜は石音たかく

恵比寿で暮らすバーテンダー、イゴの雑記。音と碁と酒が好き。

ボウイと乾杯したくて、ひとり。

日記 恵比寿のバー

今夜も恵比寿のバーで楽しく働いた後の片付け中、お客さんもいなくなった店内の音楽がデビッド・ボウイに変わった。

 

「わお、ボウイやん」と僕がテーブルを拭きながら声を張ると、「今日がボウイの誕生日ですから」とキッチンの音楽好きスタッフが嬉しそうに返した。

そっか。ボウイの誕生日は1月8日やったんや。去年に亡くなってたから、命日が1月10日だったとは覚えてたけど。誕生日を覚えて意識して行動してるスタッフがいて、とても嬉しい。

 

 

片付けをしながら、スタッフ間でボウイの話を。全スタッフがボウイを知ってるのが意外というか、当たり前というか。

生前、2000年以降あんまり話題に挙がらなかったイメージがあるのは、日本ではボウイのフォロワーが少なかったからかもしれない。

 

話題は本日8日から日本で始まったデビッド・ボウイ回顧展『DAVID BOWIE is』に。

前日にinterFM『レディ・ステディ・ジョージ』にキュレイターの方がゲストに出て言った「ボウイが回顧展を想定していたように、デビュー時から全てのモノが残っていたからこそ出来た大回顧展」だとスタッフに伝えると、「(ナルシストっぽい)デビッド・ボウイらしい」と笑い声が響いた。そう言いながら、みんなボウイが好きなのが分かる。嬉しい。

 

片付けを終えて店を出る。「そうか、今日はボウイの誕生日か。……乾杯しなきゃ!」と、こじつけを思いつく。遅くなった年始の挨拶も兼ねて、恵比寿のバーへ1人で乗り込む。勿論、行く先に今日がボウイの誕生日だと知ってる人はいないだろうけど。

 

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1件目は『Bar TALI(バー・タリ)』へ。タリさんの内装はオレンジの柔らかい光を基調にカフェっぽい。けど、店内にはPS4が置いていてゲームをしてる人がいれば、奥のテーブル席でカラオケを歌う人も。

たまに「気軽に居心地よく使えるバー」と聞くけど、常連さんにとってはタリさんが正にそうなのかも。良いバランスの自由感はオーナーさんの腕の見せ所だと思う。あと、ゴキブリポーカーのレベルは恵比寿最強だと思う。まじで。

時間も遅かったので、久々にオーナーさんと2人でシッポリと話す。ちょっと前の思い出話、お酒にまつわるお互いのイメージ、音楽の話、等々。

あっという間に2杯を頂き「今年もよろしくお願いします」と告げて、次のお店へ。楽しい夜は続く。

 

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2軒目は近所の『BAR LOUNGE VIVI WEST(ヴィヴィ・ウエスト)』へ。去年2016年9月に恵比寿の『BAR LOUNGE VIVI(ヴィヴィ)』の2号店としてオープン。雰囲気はヴィヴィさんより少しくつろげて、でも変わらずカウンターでカジュアルに呑めるお店。

「こんばんは」と入店すると、店長とスタッフさんが「イゴさん、あけましておめでとうございます!」と丁寧に挨拶してくれた。野太い声で。いや、濃い目の男性スタッフばかりだけど、本当に丁寧。気持ち良い。

 

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「大根を白だしで、正月っぽく」と出してくれたお通し、味が染みてて美味しかった。「美味しい、しんみりお酒に合う!」と言いながら、本当にお酒が進んでブッカーズを2杯。

良い感じに酔っ払ったので、帰宅。お店を出る際も「イゴさん、今年もよろしくー」と階段を降りるまで見守ってくれた。本当に、丁寧。カジュアルに、丁寧。

 

気持ち良く2軒をハシゴして「やっぱりボウイの話をしなかった」とは気付いたけど、それはそれと夜が明ける恵比寿を意気揚々と歩いて帰った。