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恵比寿の夜は石音たかく

恵比寿で暮らすバーテンダー、イゴの雑記。音と碁と酒が好き。

晴天の霹靂は夜に響く

ビックリすることはビックリするから、ビックリする。……何を言っているか分からないだろうけど、本当にビックリしたことがあったので許してほしい。

 

2017年も1月2日の21時となれば、正月気分も薄れてくる。僕が部屋で映画『鑑定士と顔のない依頼人』を観てる最中に、そのビックリする報告が届いた。LINEで。しかも、LINEグループで。

映画を観ていた約15分間でLINEグループはその話で持ちきりどころか驚きも一息ついた雰囲気で、今更僕が驚く発言をする感じじゃない。ってか、言葉に、ならないよー。

とはいえ何か発言しなくてはと思いLINEグループに一言絞り出して、予定していた通りバーに呑みに行くために着替えて外に出た。

 

昨夜よりも少し寒いかもしれないけど、例年に比べれば温かい方で。今冬、まだマフラーを巻いてない僕は首をコートに埋めながら、人がチラホラと歩く恵比寿西1丁目へと足を進める。

 

今夜伺う『C's bar』は昨年2016年9月にオープンしたバー。普段はなかなか行けてないのだけど、実は元旦から開けていたという噂を聞いて新年のご挨拶に。

マスターのヤマさんは恵比寿の別のバーで長年働いておられた、40代後半のナイスミドル。白が混じる髪をオールバックで固める面持ちは一見怖そうだけど、実はヤンチャで可愛い御方。

 

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雑居ビル地下にあるC's barはちょっとした隠れ家気分。ドアを開けてヤマさんに「今年もよろしくお願いします」と伝えたて早々に、僕は別の話を切り出した。

 

「ヤマさん、聞いてくださいよ。新年早々ビックリしたことがあって。僕の父68歳に彼女が出来たって報告があったんですよ、しかも家族LINEグループに!」

「ありゃ、それはめでたいことで。おめでとうございます」

 

2年前に母が他界した時、父は田舎に1人で留まることを選んだ。なんとなく、父はずっと1人で暮らしていくんだろうと思っていた。飄々と生きてきた父が彼女を作るイメージがなかったのもある。

 でも、そうか。ヤマさんの言うとり「めでたいこと」なのだろう。ずっと1人でいるのも、さすがの父も寂しかったのかもしれない。

 

……でも、なんか、まだ、不思議な、感じが、するんだなー。

 

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「めでたいし、正月なんで、日本酒はサービスで」と、ヤマさんは久保田を注いだ升をくれた。普段は日本酒って雰囲気じゃないC's barだけど、正月気分で嬉しいサービス。

ハイボール(C's barのハイボールは、基本はオールド・パーで用意される)をチェイサーに日本酒をちびちび。久々とのヤマさんの会話も手伝って楽しく呑む。

 

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「イゴちゃん、松前漬け食べられる?」と、ヤマさんの御家族お手製の松前漬けを頂く。「日本酒に合うと思ってね、薄味で作ってもらったの」 と、心温かいサービス。

 

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 「イゴちゃん、煮物食べる?」と、またまたヤマさんからサービスが。美味いっす、嬉しいっす、なんか至れり尽くせりで申し訳ないっす!

 

その後、呑み友達のご夫婦も「ヤマさん、あけましておめでとー」と来店されて、4人で久保田をちびちび笑って呑みましたとさ。そうね、父もこの呑み友達ご夫婦みたいに、誰かと一緒の方が良いに決まってるよね。

 

……僕は彼女も奥さんもおらず、ひとりぼっちやけどな!

 

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普段のC's barは気軽に来れる大人の隠れ家バー的な……、っていうか、ヤマさんさんの人柄もあってアットホームに美味しいカクテルを呑めるバーです。

上記の写真はロンサカパにスモークの香りをつけるもの。ロンサカパでなくても「スモークで」とお願いすれば対応してくださるはず。ぜひ、ちょっとした遊び心を楽しんでください。

 

 

夜も深まったころ、別の呑み友達夫婦から「Libで呑んでるー」とお誘いがあり店を移動したら、そこには別の友人夫婦もいて。みんなで楽しく酔っ払った話は、また別の機会に。

 

ってか、みんな夫婦で何だか久々に羨ましかったよてやんでーばーろーちくしょー!